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ページ1 2 3 4 印傅屋パンフレット「鹿革と漆の出会い」より転載


独自の技法を創案し、
代々受け継いできた印傳屋。

鹿皮と漆、甲州印伝のはじまり
四方を山に囲まれた山梨県(甲州)は、古くから鹿革や漆を産出していたことから、甲州印伝が生まれ育つには格好の地でした。遠祖上原勇七が鹿革に漆付けする独自の技法を創案し、ここに甲州印伝がはじまったといわれています。当時の「いんでん」は漆がヒビ割れしていることから地割印伝、松皮印伝と呼ばれ、漆のもつ独特の輝きが人々を魅了しました。

家伝の秘法を今に伝える印傅屋。
江戸後期に刊行された「甲府買物独案ない内」(1854年刊)によると、当時の甲府城下には「印傳屋勇七」をはじめ三軒の印伝細工所がありました。しかし永い時の流れの中で印傳屋だけが残りました。それは、家伝の秘法(ふすべ技法など)が、上原家を継ぐ家長「勇七」のみに口伝されたことによります。この継承と研鐙への情熱こそ老舗としての誇りでした。なお、十二代まで門外不出とされてきた家伝の秘法は、現在では印伝技法の普及・宣伝のため、広く公開されています。

 

創意を育む日本美の原点。
時とともに輝きを増す「漆」。

西洋では「ジャパン」と呼ぶ漆。
漆のことを西洋では「ジャパン:japan」と呼んでいます。このように日本の代名詞になるほど漆は日本人に親しまれ、なじみ深かったのです。はるか昔から、漆がわが国を代表する特産品であり、工芸品であったといえるでしょう。

すぐれた実用性と装飾性。
うるおうるわ漆の語源は「潤う」「麗し」によるといわれています。漆のすぐれた性質が日本人の創意を触発して、古来さまざまな細工物や工芸品が生み出されてきました。漆のもつ接着力、膜面の強さ、防水性、そして独特の光沢は、実用と装飾をかねそなえた絶好の素材だったといえるでしょう。

時がたつほど冴える色艶。
漆の光沢は、漆という自然の素材だけがもつ輝きであり、美しさです。その生命も永い歴史によって証明されています。「いんでん」にほどこされた色漆は、時がたつほど色が冴え、深みのある落ち着いた光沢になっていきます。なお、「いんでん」には主に黒、朱、白の漆が使用されています。

 


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